現実

投票したい政党がなければ自分たちで作る、政策は党員の議論で決める、これが大嘘であり、神谷宗幣に上手く取り入った、極右思想派とオーガニック信仰派が党を二分して、このふたつの思想に党が支配される状況になっていて、一般党員が政策論議に加わる余地がなくなっているのが参政党の現実です。

 最近大物二人が離党しました。

 藤村晃子氏、参議院選挙で神奈川県から立候補した人ですが、本人は、自分から参政党に入党したのではなく、神谷さんから頼まれて入党したが、当初の条件をなし崩し的に破棄されたことから、参政党側から頼んでおいて約束を守らないという憤りで離党したと言っています。

 これに対して神谷宗幣は、藤村氏が選挙のときに他団体を攻撃したので注意したら離党したとしていますが、この理由には言論弾圧ではないのかの批判もあります。

 松戸市会議員大橋博氏は、当選の2日後に離党しています。参政党公認なのに参政党の他の候補者から選挙妨害を受けた。参政党員がSNSで自分を応援しなかった。という理由を挙げています。

 これに対して神谷宗幣は 選挙のときに看板を公共物に立てた。先にSNSで離党を公表してしまった。離党の手続きが違っている。と反論していますが、党の指導力や候補者間の調整能力の不足が露呈していると言われても仕方のない状態です。

 この2人の離党に衝撃を受けて、自分たちで作る政党ではなかった、所詮は権力争いだけのところと失望して離党する一般党員も出ており、神谷宗幣は緊急メッセージを出してそういう人の引き留めに懸命になっている状態です。

 渡瀬裕哉・KAZUYA・篠原常一郎といった結党時の幹部は早い時期に離党しており、結党時の幹部で残っている有力者は赤尾由美と、吉野敏明の二人になっていて、赤尾の極右思想と、吉野のオーガニック思想が党を支配する状態になっていて、オーガニック極右政党となっています。

 赤尾と吉野の思想で党が固まってしまったので、投票したい政党がなければ自分たちで作る、政策は党員の議論で決めるという、当初の世間向けの看板は嘘になってしまっており、それに失望して離党する人も増えているのが参政党の現状であり、支持率の大幅減も内紛を反映したものであるといえます。

 

 

これが現実。